ブレード保守・
点検・補修 性能向上から耐雷性対策まで

当社は、SJTC(デンマークのブレードサービス会社)と日欧折半出資の合弁会社のブレードパートナーズを傘下に持ち、日本法人及び欧州法人を設立しております。SJTCは、LMをはじめとする数社と技術資料開示の契約を締結しており、ブレードパートナーズはその契約を継承し、他社が製造したブレードであっても、欠陥を判断し、補修方法を立案、施工することができます。
そして、当社グループには国際的なロープアクセスの認定機関であるIRATAの認定資格を保有するメンバーが多く在籍しているため、安全かつ高い技術力での作業を行っています。

ブレード保守点検について

ロープによる近接点検や望遠カメラによる点検を行っております。
加えてドローンも活用しており、空撮およびAIによるスクリーニングを活用することで損傷のレベルを判定し、効率的な補修計画の立案が可能となっています。

ロープアクセスによる近接点検・導通点検・水抜き穴の清掃をはじめ、ドローンによる点検、望遠カメラによる点検を行っています。
AIによる損傷判定に加え、20年以上の経験を持ったエンジニアが最終的に損傷を判定することにしています。避雷システムの導通検査は、信頼性の高いブレードに特化した、4 線式低抵抗測定を使用して実施しています。

補修について

当社では他社が交換を推奨した重篤な損傷から簡易的な補修まで対応可能です。

IRATAライセンス保有者によるロープアクセスによる補修はもちろん4MWクラスの風車に使用できるゴンドラを保有し、ご予算・損傷状況・風車の立地場所の条件に合った補修方法をご提案可能です。
また、重篤な損傷を地上に下ろして補修を行った実績も多数実施しています。

長寿命化、耐雷性向上改造について

当社は欧州メーカーの認定資格を持つ技術者ならびに国産メーカーの補修技術を持つ技術者が最新のマニュアルをもとに点検・診断・補修を実施し、合わせて欧州の最新技術導入による性能向上ツールの提供も行っています。

<具体例>

  • ボルテックスジェネレーターによる発電量アップ
  • 耐雷性能向上(受雷システムの改造・変更・改善)
  • 保護/長寿命化対策のご提案(各メーカー施工可)

※LMーProBlade Ultra/MANKIEWICZ LEP10 /Polytech ELLE
スリーエム/藤倉コンポジット/その他メーカー

左:耐雷性能向上のための受雷システムの改造写真です。施工後は日本有数の強雷地域で補修頻度・損傷の重篤度低下を実現できました。

右:MANKIEWICZ LEP10の施工状況です。エロージョンが発生すると風車ブレード周りの流れが乱れて風車の発電効率が低下してしまいます。
また、適切に保守を行わないとブレード自体が壊れてしまう可能性もあります。

「ブレードトレーニングセンター(BTC)」 石川県珠洲市

技術力と人材育成で、再エネ事業の次の成長へ

イオスエンジニアリング&サービス(EES)では、風力発電機のブレード(羽)補修技術者を育成する拠点として、石川県珠洲市に国内初となる「ブレードトレーニングセンター(BTC)」の建設を進めています。
珠洲市、地元業者等からのご協力のもと工事を着工しており、2026年中の竣工を予定しています。
近年の、風力発電設備の大型化や洋上風力の拡大が進む中、ブレード補修の需要は今後さらに増加する見込みです。EESでは、このニーズに応えるべく、BTCを通じて高度なブレード補修技術を有する人材の育成を推進し、日本のブレード補修分野におけるトップランナーを目指します。
BTCでは、簡易的な点検や補修を行う技術者に加え、より高度な補修を行うスペシャリストの育成も実施します。また、日本国内で初となるGWO Blade Repairトレーニングの提供を、2026年度より開始予定です。
さらに、子会社であるブレード補修専門会社「ブレードパートナーズ」と連携し、ブレード補修に特化した総合的な人材育成体制を整備します。 将来的には、外部向けトレーニングの提供や、ブレードに関する研究開発を行う構想もあります。
EESでは、珠洲市の一日も早い復興を願いつつ、地域と共生する新たな産業拠点となるBTCの本格始動に向け、社員一丸となって取り組んでまいります。

▲BTC完成イメージ図