風力発電所の点検と聞くとなかなかイメージがしにくく、常に風車が回っていて点検不要と思っている方もいらっしゃるかと思います。
風車の点検は身近な例だと車の点検がイメージがしやすいです。高品質な日々の点検が長期的な電力供給に繋がっています。
当社では風力発電設備の安全・安定運用を支えるため、高所でかつ複雑な構造をもつ風車をはじめ、受変電設備や風車の常時の状態監視に至るまで、各種点検・保全業務を一貫して行っております。法令に基づいた確実な点検と、長期運用を見据えた予防保全に注力しています。
風力発電機の定期点検
発電所の定期点検は、設備の安全性と長期的な安定稼働を維持するために非常に重要です。
エンジニアによる確かな技術と経験を基に丁寧な点検を徹底し、発電所の信頼性向上と地域社会への安心の提供に努めています。
避雷針の点検風景
避雷針は、落雷による被害から風車内部の機器を守る重要な役割を担っています。
その役割上最上部に位置することから、点検時には恐怖感があります。
しかしながら点検を怠ると錆や腐食、接続部緩み、アース不良の発見が遅れ、その機能が十分に発揮されず、設備に被害が及ぶ可能性があります。
そのため、丁寧に点検し避雷針が確実に放電経路を保持しているか確認する必要があります。
受変電設備の巡視点検及び定期点検
電気事業法および関係法令に基づき、受変電設備の定期点検業務を実施しております。
受変電設備が不具合を起こすと設備に連なる風車全てが運転出来なくなってしまうため、定期点検業務を適切に行うことで電気設備の安全性確保と事故の未然防止を図っています。
受変電設備の点検風景
技術員は、感電のリスクを避けるため、カバーの外側から外観、動作状況を確認します。
湿気対策用ヒーターの動作状況、端子部の状態、異音・異臭の有無など、各確認箇所で指差し呼称を徹底し、項目ごとに確実なチェックを行います。
風力発電機の巡視点検
法令・保安点検として、毎月の巡視点検(月次点検)を実施し、異常の早期発見と事故防止に努めています。異常状態にいち早く気付くためには日頃からの点検を丁寧に行い、設備状態を把握しておく事が重要になります。
ブレードとタワーの点検風景
ブレードは風を受けて回転する重要な部品であり、表面のひび割れや摩耗などがあると発電効率低下や安全性低下につながる可能性があります。
タワーについても接続部や塗装の状態、腐食の有無を確認し、構造物全体の健全性を維持します。
予防保全
設備の劣化や異常の兆候を早期に把握し、故障を未然に防ぐため、UT(超音波探傷)、MT(磁粉探傷)、振動測定、内視鏡検査などを活用した予防保全を実施しています。
タワー接続ボルトに対して超音波深傷試験を行っています。
この試験は、外観では確認できないボルト内部の状態を評価するためのもので、超音波を用いて内部に傷や割れなどの欠陥が存在しないかを詳細に点検します。
状態監視保全
風車は風の力で発電しますが、自然の風は不規則な為、常にフル発電できません。
増速機のような回転機器の内部部品に不具合が生じた場合、即時に停止させるのでなく、状態監視保全を行いながら適切な状態で風車を稼働させます。
発電機の回転音を聴診棒を用いて点検しています。
聴診棒は機械内部から伝わる微細な音や振動を拾う事ができるため、外部からでは気づきにくい軸受けの摩耗音や擦れ音などの異常を早期に発見することが可能です。
小修理
風車には多くの電気部品、機械部品があり、1つの部品が故障しただけで発電が出来なくなってしまいます。当社の高い技術力で保全業務や故障調査を行い、様々な補修内容の提案を行います。
電気回路の故障判断を、テスターを用いて点検しています。
回路電圧の状態や導通を確認し、電圧の低下や異常な抵抗値がないか順番に測定します。
この作業により故障個所を正確に特定し、適切な部品交換や修理の判断を行うことができます。
定期自主検査対応
設備が適切に管理されているかを審査する制度です。要領書の作成・組織体制の整備から受審まで事業者(設置者)様のご依頼で受審のお手伝いします。